日本語作文の授業の終わりがけのことである。一人の韓国の男子学生がたった今書き上げた作文を提出に来て、こう言った。
「なかなか名作だと思います」 “「傑作」と「ケッサク」” の続きを読む
言語に関する小さな発見と実り多き日々のあれこれを綴ります
日本語作文の授業の終わりがけのことである。一人の韓国の男子学生がたった今書き上げた作文を提出に来て、こう言った。
「なかなか名作だと思います」 “「傑作」と「ケッサク」” の続きを読む
今日の午後、サンプラザ中野が西宮ガーデンズへ新しいミニアルバム『Runner』の宣伝に来たらしい。息子(中1)が一人で見に行き、生であの『Runner』を聞いてきたと言う。 “♬走る~コケる~血が出る~♪” の続きを読む
グローバル化が進むのはたいへん好ましいことではあるが、本来その言語にあった豊かな語彙がどんどん淘汰され、均質化していくのを残念に思うこともある。 “鍵失うてしもたんか:子どもが聞いてもわからない方言語彙” の続きを読む
2018年2月10日から二泊三日で香港旅行に行った。金鐘Admiraltyでトラムを待っていたとき、なかなか来なかったので、しげしげとトラムの料金表を眺めていた。すると、《長者》の文字。 “香港の《長者》は大金持ちではなく…さて?” の続きを読む
2年ほど前、日本語の文法の授業で「営業職に向いていない」という例文が出てきた。
「営業職」がどんな仕事をするのか学生たちに尋ね、 “中国語の《營業》と日本語の「営業」にはズレあり” の続きを読む
エマ・ワトソンとダン・スティーヴンスの『美女と野獣』(2017)を見たい見たいと思いながら、いまだに未見である。
ハーマイオニー・グレンジャーとマシュー・クローリーが共演するなんて “『美女と野獣』:「ちょっと」は「少し」とは限らない話” の続きを読む
オレオレ詐欺というのがあったが、世の男性たちはいつから自称詞「オレ」を使い始めるのだろうか。
以前、大学のゼミでこの問題が話題になったとき、ある男子学生が「ボク」から「オレ」に切り替えたとバレるのが嫌で、中学2,3年の2年ぐらい自称詞を使わずに “男子たちは何歳ごろ自称詞をボクからオレに変えるのか” の続きを読む
大阪で初めて教えた日本語学校は環状線の沿線にあった。私は当時京都に住んでいて、毎日電車で通った。その学校はほとんどの学生が中国東北地方から来た朝鮮族で、中国語と朝鮮語のバイリンガルだった。漢字も読めるし、助詞にも強い。 “ちょっと感心した言い間違い:「たまつくり」” の続きを読む
2月の連休に家族で香港へ旅行に行った。
スターフェリー乗り場で小4の娘がトイレを探しに行って帰ってきたとき、《女洗手間》を「おんなあらてま」と頭の中で読んでいると “中国語の無理やり訓読み「おんなあらてま」” の続きを読む