すでに刊行から2年以上経っているが、やっと村上春樹『騎士団長殺し』を読んだ。身長60㎝くらいの自称「イデア」だという独特のキャラクター「騎士団長」のことばづかいがおもしろい。雨田具彦という画家が描いた強烈なメッセージを含んだ日本画に登場する飛鳥時代の衣装に身を包んだ人物だという。誰かが絵にしてくれないかなと思うが、私自身まだ頭にこのキャラクターの像をうまく描けずにいる。 “村上春樹『騎士団長殺し』騎士団長のことばづかいの効果” の続きを読む
Duolingo Ruby League まで行って知ったこと
学習のモチベーションを保つコツは「詰め込みすぎないこと」だそうである。Duolingoでソフトウェアエンジニア兼リサーチサイエンティストとして活躍する萩原正人氏のことば(Lifehacker 2016)である。教師としての自分のふるまいを反省しつつ、Duolingoについてまた今日も語ってしまう。 “Duolingo Ruby League まで行って知ったこと” の続きを読む
日本語で書いた書類 英語版もご提出くださいと言われたら…
英国旅行中に連絡が来たのだが、ずっと放ってあった書類の作成。いよいよ提出締切日が来たので、重い腰を上げることに。すると、メールをもらったときはきれいに読み飛ばしていた世にも怖ろしい一文があった。 “日本語で書いた書類 英語版もご提出くださいと言われたら…” の続きを読む
台湾でテレビの中国語ニュースが全く聞き取れないことに愕然としたこと
今朝の新聞を見て一つ大きな発見をした。といっても、私にとっての大発見でしかないが。台北1泊旅行から帰って3週間余り経つのだが、11月1日の晩にテレビで見たニュースの内容が全く理解できなかった理由がわかったのだ。そのニュースとは… “台湾でテレビの中国語ニュースが全く聞き取れないことに愕然としたこと” の続きを読む
レポート添削:教師の負担を減らすことは悪か
日本語教師になって以来、来る日も来る日も非母語話者の書いた文章をチェックし、訂正してきた。語彙や文法のおかしな使い方があると即座に赤ペンを持ってどう訂正すれば日本語らしくなるか考える。ほとんど職業病だ。 “レポート添削:教師の負担を減らすことは悪か” の続きを読む
日本語学習者は「私は」「あなたに」といちいち言いたくなるらしい。
ビジネスメールの書き方の課題を添削していると、つくづく日本語という言語は極力「私」や「あなた」を言わずにすませようとしていると感じる。 “日本語学習者は「私は」「あなたに」といちいち言いたくなるらしい。” の続きを読む
趣味(しゅみ)と興味(きょうみ)/《兴趣 xìngqù》と《爱好 àihào》
例1:その人の趣味によって大学の専門を選択するべきです。✕
これは心理学専攻の大学3年生の中国からの留学生が言った文である。流暢とは言えない日本語ではあるが、決して日本語を学び始めて半年や1年の学生ではない。
これまで多くの中国語を母語とする日本語学習者を教えてきたにもかかわらず、私は不覚にも「は? いったいなぜ趣味で専門を決めなくてはならないのか」と思ってしまった。 “趣味(しゅみ)と興味(きょうみ)/《兴趣 xìngqù》と《爱好 àihào》” の続きを読む
ビジネス日本語:留学生の会話力の弱さ
今年度からビジネス日本語を担当している。最近は学部留学生への日本語授業ばかりだったので、アカデミックな日本語の習得を目指していた。それがいきなりビジネス日本語と言われ、少々困惑しながら、様々な教科書に目を通し、試行錯誤を繰り返した前期がなんとか終わった。 “ビジネス日本語:留学生の会話力の弱さ” の続きを読む
日本語学習者の間でだけ通じてしまう「ジンリョク(人力)」とは?
この一週間やたら「ジンリョク」ということばを聞かされた。
介護労働力不足の解決策について議論する際、韓国語母語話者の学生がジンリョク、ジンリョクと連呼しながら熱弁をふるった。
「ジンリョクの不足を補うためには、給料を上げる必要があります」
「ジンリョクの確保のために必要なのは、お金だけではありません」 “日本語学習者の間でだけ通じてしまう「ジンリョク(人力)」とは?” の続きを読む
仮眠と仮病と休暇
『ニューアプローチ基礎編』第15課は富士登山の話で、八合目の山小屋で仮眠をとるという話が出てくる。
本文読解の前に新出語の意味を確認していたら、学生の一人が「仮眠」の意味がわからないと言った。 “仮眠と仮病と休暇” の続きを読む