『アンティゴネ』『うちの子は』the nextage 2019 @ in→dependent theatre 2nd

2019年5月17日(金)の仕事帰り、日本橋のミニシアターへ観劇に行って来た。

女子(ギャル)たちのギリシャ劇『アンティゴネ Antigonē』
ジョエル・ポムラ(仏) Joël Pommerat『うちの子は Cet enfant』(2003) “『アンティゴネ』『うちの子は』the nextage 2019 @ in→dependent theatre 2nd” の続きを読む

「かっこいい」の否定形は? 初級日本語『げんき』

久しぶりに初級を教えている。しかも、今さらながら、初めての『げんき』(ジャパンタイムズ)である。すでに第2版が出ているというのに。『新日本語の基礎』や『みんなの日本語』等のスリーエーネットワークの初級教科書に慣れてきた私にとっては、何かと驚きの連続である。 “「かっこいい」の否定形は? 初級日本語『げんき』” の続きを読む

関西アクセントの影響:「慾ハナク」が「良くはなく」に! 『雨ニモマケズ』より

娘(小6)が小学校の朗読の宿題で宮沢賢治『雨ニモマケズ』を読んでいた。大阪でも北摂の子ども達は基本的に標準語アクセントで朗読していることが多い。娘もおおむね標準語アクセントで読んでいるのだが、たまに「?!」となることがある。 “関西アクセントの影響:「慾ハナク」が「良くはなく」に! 『雨ニモマケズ』より” の続きを読む

「アメンボ」「水馬」「水黽」:生物名のカタカナ表記と漢字表記

小六の娘が学校から『豊かな心と言語感覚を育てる音読集6 しおさい』(光文国語教材研究会編、光文書院)を持って帰ってきて、音読の宿題を始めた。

その中に北原白秋の「五十音」という詩があった。

あめんぼ あかいな。ア、イ、ウ、エ、オ

で、おなじみの詩である。アナウンサーや役者志望の人たちが滑舌をよくするためによく暗唱するものだ。『ガラスの仮面』で北島マヤが暗唱していたような、曖昧な記憶だが。

だが、私が知っていたのは最初の一行だけで、あとはカ行すら出てこない。

この教材には縦書きで、以下のように書かれている。

水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
浮藻に小蝦もおよいでる。

柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
啄木鳥こつこつ、枯れけやき。

大角豆に酢をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
その魚浅瀬で刺しました。

…と続いて行くわけだが、私が驚いたのは、「水馬(あめんぼ)」「啄木鳥(きつつき)」「蛞蝓(なめくじ)」「蝸牛(まいまい)」など生き物の名前が漢字で書かれていたことだ。

最近は、植物でも動物でも生物の名前をカタカナで書くようになっているため、それが日本語由来のものなのか、外国語由来のものなのかはっきりしない。この本のように漢字に振り仮名が付いていれば、語構成が明白で覚えやすいものをと思う。

例えば、「セイタカアワダチソウ」とカタカナで書かれると読むのも一苦労だが、「背高泡立ち草」だと読みやすいし名前も覚えやすくないだろうか。

ただ、「水馬」を「あめんぼ」と振り仮名なしで読める人は少ない。生物名にはこういった当て字が多く、読めない人が多いため、カタカナ表記するようになったのかもしれない。

だが、子どもの頃にルビ付き漢字表記に触れておくかどうかは、意外と重要なことではないかと思う。「蒲公英(たんぽぽ)」「紫陽花(あじさい)」「秋刀魚(さんま)」など知っていて損はないと思う。

「あめんぼ」を「水馬」と書くのは中国語由来らしいが、中国語でも俗称らしい。中国語の辞書で引いても「あめんぼ」の意味は出てこない。《水龟shuǐguī》というのが正式な中国語のようだ。

日本語でも「あめんぼ」と入力して漢字変換すると「水黽」の漢字しか出てこない。

中国語で「水馬」と書くと人や車の流れを遮り、道路を封鎖したりするときに使うプラスチック製の柵を指すらしい。この中に水を入れて重くし、いくつも並べて使用するのだ。

ちなみに中国語の「水馬」をGoogle翻訳にかけてみたところ、日本語は「水の馬」だそうだ。

『アウトランダー10 妖精の丘にふたたびⅠ』ダイアナ・ガバルドン

ドラマ『アウトランダー』のシーズン4の放送がHulu や AXN で始まっているらしいが、Netflixで見られるのはシーズン3まで。仕方がないので、この機会に小説を読んでみることにした。 “『アウトランダー10 妖精の丘にふたたびⅠ』ダイアナ・ガバルドン” の続きを読む

「借りれよ」と「ガリレオ」:ボヘミアン・ラプソディー替え歌

NHK教育テレビの『ハッチポッチステーション』という子ども向けの番組で放送されたというグッチ裕三の「ボヘミアンラプソディー」と「犬のおまわりさん」を合体させた替え歌の動画を見た。 “「借りれよ」と「ガリレオ」:ボヘミアン・ラプソディー替え歌” の続きを読む