1 今日はテストがありますので、はらはらします。
2 サークルで鬼ごっこして、みんなはらはらした。
3 子どもはまだ帰っていないので、心配ではらはらしました。
日付の言い方に変化?「にじゅうなのか」と「はちにち」
2019年4月30日、新宿駅で待ち合わせ場所を探してうろうろしている間、何のキャンペーンかわからないが、「4月27日から」何かが始まっているというアナウンスが何度も入った。 “日付の言い方に変化?「にじゅうなのか」と「はちにち」” の続きを読む
「アメンボ」「水馬」「水黽」:生物名のカタカナ表記と漢字表記
小六の娘が学校から『豊かな心と言語感覚を育てる音読集6 しおさい』(光文国語教材研究会編、光文書院)を持って帰ってきて、音読の宿題を始めた。
その中に北原白秋の「五十音」という詩があった。
あめんぼ あかいな。ア、イ、ウ、エ、オ
で、おなじみの詩である。アナウンサーや役者志望の人たちが滑舌をよくするためによく暗唱するものだ。『ガラスの仮面』で北島マヤが暗唱していたような、曖昧な記憶だが。
だが、私が知っていたのは最初の一行だけで、あとはカ行すら出てこない。
この教材には縦書きで、以下のように書かれている。
水馬赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
浮藻に小蝦もおよいでる。柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
啄木鳥こつこつ、枯れけやき。大角豆に酢をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
その魚浅瀬で刺しました。
…と続いて行くわけだが、私が驚いたのは、「水馬(あめんぼ)」「啄木鳥(きつつき)」「蛞蝓(なめくじ)」「蝸牛(まいまい)」など生き物の名前が漢字で書かれていたことだ。
最近は、植物でも動物でも生物の名前をカタカナで書くようになっているため、それが日本語由来のものなのか、外国語由来のものなのかはっきりしない。この本のように漢字に振り仮名が付いていれば、語構成が明白で覚えやすいものをと思う。
例えば、「セイタカアワダチソウ」とカタカナで書かれると読むのも一苦労だが、「背高泡立ち草」だと読みやすいし名前も覚えやすくないだろうか。
ただ、「水馬」を「あめんぼ」と振り仮名なしで読める人は少ない。生物名にはこういった当て字が多く、読めない人が多いため、カタカナ表記するようになったのかもしれない。
だが、子どもの頃にルビ付き漢字表記に触れておくかどうかは、意外と重要なことではないかと思う。「蒲公英(たんぽぽ)」「紫陽花(あじさい)」「秋刀魚(さんま)」など知っていて損はないと思う。
「あめんぼ」を「水馬」と書くのは中国語由来らしいが、中国語でも俗称らしい。中国語の辞書で引いても「あめんぼ」の意味は出てこない。《水龟shuǐguī》というのが正式な中国語のようだ。
日本語でも「あめんぼ」と入力して漢字変換すると「水黽」の漢字しか出てこない。
中国語で「水馬」と書くと人や車の流れを遮り、道路を封鎖したりするときに使うプラスチック製の柵を指すらしい。この中に水を入れて重くし、いくつも並べて使用するのだ。
ちなみに中国語の「水馬」をGoogle翻訳にかけてみたところ、日本語は「水の馬」だそうだ。
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