今年の学習発表会は劇だった。娘(小5)はおばあさんの役だった。最初のセリフは「ゆりちゃんがどうしたのかい?」というもの。2週間前くらいにそのセリフを聞いたとき、「どうしたのだい?」と言わないとおかしいと指摘したにもかかわらず、娘は今日の本番、大勢の観衆の前で大声で「どうしたのかい?」と言った。 “「どうかしたのかい?」「どうしたのだい?」@学習発表会” の続きを読む
『吾輩は猫である』は古典?
数日前、娘が図書館で借りてきた『吾輩は猫である』をノートに写し始めた。夏休みに入り、なぜかこれを写そうと思いたったようで、特に悪影響があるとは思えなかった…いや、むしろ好ましい行動だと思ったので、不思議に思いながらも温かい目で見守ることにした。 “『吾輩は猫である』は古典?” の続きを読む
温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』の「ママ語」
温又柔の『台湾生まれ日本語育ち』では、台湾人である自身の母親が話す日本語・北京語・台湾語がちゃんぽんになったことばを「ママ語」と言っている。
子どもの頃はお母さんの日本語には変なところがいっぱいあって恥ずかしいと思っていたらしい。成人した今では、そういう日本語も含め、北京語に台湾語が混じるママ語を愛しくてたまらない、母親独自の言語と捉えている点に共感した。 “温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』の「ママ語」” の続きを読む
「まじまじ」と「まずまず」
今日は息子(中1)の中学校へ初めての個人面談に行った。面談の最後に担任の先生が息子が日直をしたときの日誌を見せてくださった。
日誌には息子の文字で、
「中間試験は平均90点というまじまじの結果でした。」 “「まじまじ」と「まずまず」” の続きを読む
男子たちは何歳ごろ自称詞をボクからオレに変えるのか
オレオレ詐欺というのがあったが、世の男性たちはいつから自称詞「オレ」を使い始めるのだろうか。
以前、大学のゼミでこの問題が話題になったとき、ある男子学生が「ボク」から「オレ」に切り替えたとバレるのが嫌で、中学2,3年の2年ぐらい自称詞を使わずに “男子たちは何歳ごろ自称詞をボクからオレに変えるのか” の続きを読む
《给我出去!》と「教えてあげない」
中国語で《给我》をつけるとどうも怒っていることを示すらしいと気づいたのは、 “《给我出去!》と「教えてあげない」” の続きを読む
子どもの発話:「プジェレント」と「あらげ」
3歳ぐらいまでの子どもの発話にはいろいろと興味深いものがある。
1~2歳くらいの頃は、初めの音だけ、最後の音だけで済ませることが多い。
息子は「カンガルー」を見ても「みかん」を見ても「カン」と言ってた。 “子どもの発話:「プジェレント」と「あらげ」” の続きを読む
子どもの類推力:「パパチチ」と「おっか」
子どもの言語習得能力の高さには驚かされる。時に起こす、過剰一般化over-generalizationには非常に興味深いものがある。
シンデレラに出てくるいじわるな後妻を「ままはは(継母)」と呼ぶが、 “子どもの類推力:「パパチチ」と「おっか」” の続きを読む