easy peasy, lemon squeezy :かんちきちん

9/4(火)の飛行機が欠航と決まり、台風で外へも出られないので、イギリス英語に慣れておこうと、金坂慶子(2014)『イギリス英語を極めたい人の30日間シャドーイングレッスン』という本を眺めていた。

ずいぶん前に音声ファイルもダウンロードしてあったので、それを聞きながらパラパラと本を見ていたら、知らない表現や誤解しそうな表現がたくさん載っていたので、こういう時間を持ててよかったなぁ…などと思っていた。

現実には当分イギリス英語を聞く機会には恵まれないという結果が待っているのだが…そのときは当然まだ関空が大惨事になるなどと予想もしていなかったわけである。

Day7の最後の会話p.71にインフォーマルな表現として「easy peasy」が紹介されていた。「簡単」だということを楽しくおどけた雰囲気で言うときに使うらしい。フルバージョンは「easy peasy, lemon squeezy」で、子どもっぽく言う言い方だとも。会話の中の日本語訳は「チョロい」となっていた。

だが、私の頭に浮かんだ日本語訳は「かんちきちん」。

ググってみたが、全くヒットしないので、京都の方言? 年配の人しか知らない? あるいは、うちの家でだけ使っていた個人語(idiolect)なのかもしれない。

いや、でも私が子どもの頃はけっこう周りでも使っていたような気がする。

「そーんなん、かんちきちんやん! すぐできるわ」

この訳がぴったりだと思った理由は次の3点である。
1 子どもっぽく言うときのインフォーマルな表現という点で合致すること
2 「かんたん(簡単)」の語形が一部含まれていること
3 韻を踏んだリズムがあること。

ちなみに「かんちきちん」をググると一番にヒットしたのは「こんこんちきちん こんちきちん」という祇園囃子と「この、こんこんちき!」は同じかと尋ねたyahoo!知恵袋だった。

もう少し全国的に通じる表現を目指すにしても「チョロい」よりは「お茶の子さいさい」とかの方がいいように思うが。「お茶の子さいさい」については全国こども電話相談室に詳しく説明したページを見つけたので、貼っておく。「お茶の子」は茶菓子のことらしく、茶菓子を食べることくらい簡単なことだと説明されていた。

「朝飯前」にも通じるし、中国語の「小菜一碟」や英語の「a piece of cake」にも近い。簡単なことを表す表現は各国語にあるが、共通点があるようだ。

「easy peasy, lemon squeezy」という言い方は、1950年代の台所洗剤Sqezyのコマーシャルに端を発しているらしい。だが、今でも使われているようで、ゲーム関連の動画がヒットした。いろいろと勉強になる「easy peasy」だった。

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