京の手仕事 菓寮 伊藤軒 京都伏見

京都に住む実家の母のくれる菓子折りは、ここしばらく伊藤軒のかりんとうばかり…。我が家の洋菓子モンスターたちには、和菓子はいまひとつ人気がない。次は洋菓子がいいなあと思っているのに、なぜか毎回伊藤軒の菓子折りがやってくるのである。

そろそろ記憶力に問題が出て来た母は前回贈った菓子折りがどこのだったかも覚えていないのだろうか。それともこの伊藤軒は実家と何か強い因縁があるのだろうか……不思議に思いつつ、すでに2年ほど経つ。

今日、その理由を知った。京阪電車の藤森駅から歩くと15分ほどかかる京都市伏見区深草谷口町というところに、突如出現した「菓寮 伊藤軒」カフェやランチに和菓子作り体験までできる店。2015年6月にできたらしい。

ただの「かりんとう屋」だと思っていたのだが、行ってみると素敵なケーキがあるではないか。巨大な「きなこシフォンケーキ(ホール)」が650円。りくろーおじさんのチーズケーキもびっくりの安さである。

ショーウインドーの中には果物や生クリームのたっぷりのった生ケーキもある。それがどれも300~400円と大きさのわりにとっても安い。梅田のデパ地下だと1000円近くとられかねないボリューム+美しさ。アールグレイと合わせても950円(税別)…ああ、幸せ。

カフェでケーキセットをいただいた。まずカフェで席を確保し、飲み物を注文する。次に、店頭のショーウインドーで好きなケーキを選び、カフェのテーブル番号が書かれたカードを渡す。席に戻ると飲み物、ケーキが運ばれてくる。

娘は「こはくサイダー」を注文。無糖の炭酸水と「さざれこはく」というゼリーの周りを水で溶いた砂糖で固めたような干菓子を入れて飲む。「さざれこはく」はグラスの下に敷かれた大きなお皿に並べられた状態で登場。自分でひとつずつ入れて行くのが楽しい。

娘曰く、炭酸水だけ飲んでみたら味がしなかったけど、「さざれこはく」を入れると甘くておいしくなったとのこと。でも、この「さざれこはく」はどうやって食べればいいの? ストローでつついてみたりしていたが、結局プリンのスプーンですくいあげていた。

今回は朝10時30分ごろに店に入ったのですいていたが、ランチは注文できなかった。私たちが食べ終わったころにはランチの客で店は満席。おいしそうな赤米のランチを横目で見ながら、次はランチにトライしようと強く決意したのだった。

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