Duolingo で今までは、ある程度のレベルに達している言語ばかりで遊んでいた。具体的には、英語ベースで日本語、中国語、フランス語を学習するという状態だった。だがDuolingoを紹介してくれた妹はロシア語など、全く今までかじったことのない言語に手を出せるのだと言っていた。
私も、のちのちはサンクトペテルブルクにマリインスキーバレエを、モスクワにボリショイバレエを見に行きたいので、ロシア語にはいずれチャレンジするぞと思っている。
だが、まだその前にチャレンジすべき言語があった。90年代に少しだけかじった「韓国語」である。ハングルを覚えて、挨拶と簡単な文法を覚えた程度で終わってしまった。語彙もほとんど忘れてしまった。漢字語由来や英語由来のものは覚えやすかったが、韓国固有の語彙はなかなか覚えられなかった。
その後の「韓流ブーム」には完全に乗りそびれ、韓国ドラマは『チャングムの誓い』を部分的にNHKで見た程度なのだ。
さて、Duolingoである。最初からゆっくりやればきっと大丈夫。すると意外におもしろかった。最初はハングルの読み方がメインだったが、そろそろ文レベルの設問になってきた。最も困っているのは語彙力が足りないことである。特に動詞がわからない。
だが、Duolingoは選択式や並べ替えが多いので、ヒントがたくさん隠されている。最初に来る語が大文字で始まっているとか、三人称単数現在だと動詞にsが付くとか、英語の文法がヒントになるのである。そもそも動詞は二つくらいしか選択肢の中にないし、しかも文法的な形式がちがっていれば、意味が分からなくても正解できるようになっている。
おそらく作成者の意図としてはそうやって問題を解いていくうちに正解を知り、「語彙は覚えられるよね」ということなのだと思う。だが、あまり真面目な学習者でない私は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で正解してしまうと、さっさと次に行ってしまい、この単語はどういう意味だったのかということを頭に刻み込んだりしていない。本当はこれではいけない。
今はただ、大好きな韓国語の音の響きに触れようと、読み上げ音声を何度も再生しては楽しんでいる。上達するかどうかは定かでないが、もう永らく使っていなかった脳の引き出しの奥の方がその音に反応するのが、なにやら妙にここちよいのである。