2019年10月に京都へ友達に会いに行ったら、木屋町通りでこんなビルを発見。あまりのおもしろさに写真を撮ってしまった。カタカナ表記では「コリキビル」という名前らしいが、上のローマ字表記(?)か英語表記(?)では KORIKI BILL となっている。
「ビル」というのは building(ビルディング)の省略だから、英語では Bldg. と省略されているのを見かける。このビルのすぐ近くにもそう書いてあるビルがあったのに、なぜ敢えて BILL と書いてしまったのだろう。
英語 bill の意味としてWeblio英和辞書によると以下のようなものがあるらしい。
勘定書き、請求書、つけ、はり札、ビラ、ポスター、広告、(演劇などの)プログラム、番組、出し物
日本語で「ビルディング」を「ビル」と省略し、その「ビル」を英語表記に直そうとしたら、BLDG ではなく「請求書」のBILL になってしまったという笑えない話だ。
毎日毎日大量の観光客の押し寄せる京都で、このビルは何の話題にものぼることなく、ひっそりと年月を過ごしてきたのだろうか。私が知らないだけで、意外とSNSなどで話題になっている観光名所なのかもしれない。
「あそこにビールがありますね」「えっ、どこにビール?」
日本語を外国の人たちに教えていると、「ビル」と「ビール」という母音の長さのちがいは本当に難しいらしく、言い間違いが絶えない。だが、日本の方でもこういう間違いが起こるのだから、お互い様だなどと思った今日この頃。