Oyster Cardがクレジットカードで買えるか心配していたが、問題なくヒースロー空港ターミナル5駅で購入できた。ネット購入で日本に送ってもらうサービスがあったが、利用しなくてよかったと思った。地下鉄に乗って、まず驚いたことは車両が非常に幅が狭く小さいことだ。イギリス人は背の高い人が多いのに、京都市営地下鉄東西線並みに小さい車両で、しかも車体が丸みを帯びているせいで、乗り口の天井がやたら低い。そして、すぐにいっぱいになる。
だが、イギリスの地下鉄も台北同様、人が無理やり乗りこんで来たり、まして駅員が後ろからプッシュするなどということはない。ホームに残される身としては「もう一人くらい乗れるんちゃいますか」と思う。すぐ次のが来るからいいのだけど。
ピカデリーサーカスの駅は思った以上に深かった。とても長いエスカレーターだった。地下鉄の古い路線は比較的浅く、新しい路線ほど深くなると思っていたが、ピカデリーラインがこの深さというのはどういうことだろう。さほど新しいとも思えないが。
深い分、エスカレーターが長い。そして、そのスピードが日本ではありえないほど速い。香港の地下鉄のエスカレーターの速さにも昔驚いたものだが、あれはイギリスから来たものだったのかと妙に納得。
エレベーターに乗って上がる駅もあった。Goodge StreetもCovent Gardenコベントガーデンも大きなエレベーターが何基かあって、それに分乗して地上へ上がった。エスカレーターの場合もエレベーターの場合も階段という選択肢が近くになさそうだった。停電したらどうするのだろうとよけいな心配をしてみたり。
ロンドンの地下鉄の駅は出口が入口とちがっていて一方通行にしか進めないようにしてある。これはこれで逆行してくる人がいないから流れがスムーズだと思った。
日本だと一つの出口にみんなが殺到するより、分散させた方がいいように思うが、どこの車両に乗るとスムーズに出られるとかいうことを考える人は少ないのだろうか。
どうもロンドンの地下鉄は大阪や東京のものに比べると利用者数が少ないように気がしたので、利用客数を「図録▽世界の地下鉄ランキング」というページで見てみた。
倫敦 1863年開通 路線延長402㎞ 1日の利用客数303万人
東京 1927年開通 路線延長305㎞ 1日の利用客数863万人
(The economist Janualy 5th 2013)
路線延長は東京の方が100㎞ほど短いのに、利用客は約3倍…。なるほど。だからこれだけ余裕があるわけだ。
改札口でOyster Cardにどのくらい残高が残っているか知りたいが、表示される改札機はあまりなかった。私が見つけられなかっただけかもしれないが。しかたなく駅の券売機のところへ行ってCardをかざして確認する。
利用状況もチェックできるのだが、印刷できたりしないのだろうか。ほんとに1日に3回以上乗ったら上限を超えた分は引かれていないのか不安だったので確かめたら、確かにそのとおり処理してあった。写真を撮っておけばよかったとあとになって後悔。
ヒースロー空港からの料金がいったいいくらだったのかも知りたかった。最後にはその分を見込んで残しておかないとと思ったのだ。すると、意外に安く3.1£だった。そんなに安いんだと思って安心していたら、実際帰国するときかかったのは5.1£だった。帰りは朝のラッシュ時間だったためだ。
Oyster Cardの残高が足りなかったが、問題なく出られた。5£のデポジットがある分、残高が足りなくても改札を通ることができるのだ。だが、次に乗るときはチャージしないと乗れない。
そして、帰国する際、残高が10£以下の場合に限り、デポジットの分を全額返金してもらえる。なんて良心的なんだ!
台北ではデポジットの分は返金してくれなかった。デポジット分に食い込むように利用して帰るのが得策だと思った記憶がある。
つれづれなるままに地下鉄について書いてみた。これから乗る人の参考になれば幸いである。