UK Oxford:Guided Tour to Divinity School and The Old Bodleian Library

オクスフォードではガイドツアーに参加しないと、ハリーポッターに出てきた図書館やダンスを練習したホールに入れない。

英語で解説されてもきっとわからないだろうと悲観しながらも、これは中に入ることに意義があるのだと自分に言い聞かせ、ガイドツアーに参加した。

ガイドとして現れたのは80歳近いのではないかと思われるおじいさん。1960年代にオクスフォードの学生だったと言う。もう一組別のグループには彼ほどではないにせよ年配の女性のガイドがついた。

女性の英語の方がわかりやすかったのではないかと胸に一抹の不安を抱いた。おじいさんの英語が果たして私にわかるのだろうか。

ツアーの集合場所Divinity Schoolに集まると、耳に掛けるタイプのイヤホン付きの音声装置が配られた。耳につけるとおじいさんガイドの声が聞こえるようになっている。参加者が遠くにいてもガイドが声を張り上げなくてもよいようにつけるのだ。ボリュームは自分の好みで調節できる。

この機械を通して聞くと思ったよりおじいさんガイドの英語は存外わかりやすかった。きっと途切れ途切れだと理解できなかったと思うが、大きめのボリュームで聞けば、音を拾い漏らすことがない。ありがたい。

しかも、この人は全く訛りがない上に、話すのがゆっくりなのもよかった。全部聞き取れるというわけではもちろんないが、思った以上に話の内容がわかって、それまでの英語コンプレックスが少しましになった。

ツアーを始める前にどんなメンバーがいるか知りたいとガイドさんが一人一人にどこから来たのか尋ねて行った。12人のグループで珍しく“Britain”と答える人が多数。こういう質問を受けたとき、イギリス人は“Britain”と答えるのか。だけど、スコットランドとかウェールズだったら、そう言うのかな。それにしてもブリテンは大き過ぎないか。 

ユニバーサルスタジオジャパンのターミネーターのアトラクションの案内役、綾小路麗華を思い出した。彼女も毎回同じ質問を来場者にする。日本の人は地方名や県名を答えるが、「関西」とか「大阪」と答えるとつまらないといじられる。

オクスフォードのガイドさんに話を戻そう。そのガイドさんは自分のオクスフォード在学中の実体験や最近のニュースなどを交えて話してくれたのだが、その中にその日の前日に流れたホンダの工場閉鎖の話があったようだ。ホンダの工場があるSwindonはオクスフォードから50Km弱で、他人事ではなかったのだろう。

私はその日まだそのニュースを知らず、なんでホンダの話が出たのかさっぱりわからなかった。だが、ロンドンに戻ったあと偶然そのニュースを知り、これについて話していたのだとやっとわかったのだった。80歳(?)とは思えない立派なガイドさんだったと今さらながら感心したのだった。

ハリーポッターの映画撮影に使用された部屋と図書館は映画で見る印象よりずいぶん小さくて驚いた。でも、このツアーは参加してよかったと思った。

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