UKの物価の高さが怖いのは1£=約150円という円換算が面倒くさいことである。
以下に例を挙げる。2019年2月16日現在のクレジットカードの明細をもとに1£=146.5円で換算する。
高級でないスーパーTescoででミネラルウォーター
Evian750ml 0.9£=132円
Brick Lane Marketの屋台で
ソーセージロール 3.5£=513円
Rock & Sole PlaiceというFish & Chipsの店で、
最も安いタラのFish & Chipsのみを店内で飲食 18.15£=2,647円
Oyster Cardを使用して、
地下鉄初乗り 2.4£=352円
バス全区間統一 1.5£=220円
せっかくUKに旅行に来たんだから、少しくらいの出費は覚悟の上。とはいえ、この物価はやはり侮ってはいけない。私は今回一人旅だから、どこにいくらお金を使うかじっくり吟味できるが、連れがいて付き合いで財布のひもがゆるんでくると、あとで青くなることになりそうだ。
ロンドンでお金を使い過ぎてしまう理由には2つある。
ひとつは、キャッシュレス化が進んでおり、ほとんど現金を扱わないことである。1ポンド未満のミネラルウォーターですらクレジットカードで清算できる。私は屋台での飲食のためだけに現金をATMで引き出したが、それはUK到着後3日目のことだった。
もうひとつは、冒頭にも述べたように円換算が面倒で、感覚として1£=100円のような気がしてしまうことである。ポンドで表示された金額を1£=100円と考えてみると、日本の感覚にずいぶん近づかないだろうか。この金銭感覚が使い過ぎにはまってしまう大きな理由だと思われる。
3.5£との表示を見て「ソーセージロール350円か。まあ、それぐらいするかもね、日本でも。ちょっと小腹がすいたし…」と買い食いしていると、実はそのソーセージロールは500円より少し高いのである。
大阪の一主婦としては、ひとつ500円もするソーセージロールはおやつに食べるわけには行かない。昼ご飯としてなら許す。だが、実際はそんなものでおなかいっぱいになるはずがなく、結局ファラフェルFalafel Wrap 4£=586円を買うことになった。またしても、昼食に7.5£=1099円。まだ飲み物も買っていないのにである。
今でこそポンドは150円弱だが、200円以上したころはいったいどんな物価だったのか、考えるだけでも恐ろしい。円の強かった90年代にすら、ついぞ英国に足を踏み入れることのなかった原因はこの物価の高さにある。
これからUK旅行に行こうとしている皆さん、どうぞご注意を。
ただし、ロンドンの地下鉄やバスに関しては1日の最大徴収額がZoneごとに決まっているので、その日は地下鉄(バス)に乗ると決めたら、その日はとことん乗り倒すのが正しい使い方かもしれない。