左足親指の裏の魚の目と右股関節の関係

左足の親指の裏に魚の目がよくできる。痛くてたまらなくなり、何度か皮膚科でとってもらったが、気が付くとまたできている。

実は、そこに魚の目ができる理由はいくつかある。まず、右の股関節の動きが悪い。歩くたびに股関節が動かないのを膝や足首が必要以上に動いてカバーする。ぐにゃぐにゃした膝と足首では体重を支えられず、左足重心になる。左足の親指の付け根が右足の分まで一手に引き受けて体を支えているのである。負担がかかるはずである。

左足に体重がかかり過ぎないようにするには、右股関節の動きがよくなるようストレッチしておくとよいことがわかっている。しかし、ストレッチした直後は右膝がしゃんとまっすぐ伸びて体重が載る感覚があるのだが、しばらくするとまたいつもの癖で右の股関節は仕事をしなくなる。膝が歩くたびにぐるぐる回るので、長い距離を歩くと膝が痛くなる。

実はこれに気づいたのは、自分の歩き方を観察したからではなく、母の歩き方を見たからである。母の膝も歩くたびに右だけがぐるぐると揺れる。私よりも長く生きている分、私の将来像をそのまま見る思いだ。

最近母は歩くのが非常に遅くなった。認知症の前兆と言われる。特に何かをしながら、歩こうとすると遅くなるらしい。例えばおしゃべりしながらとか、考え事をしながらなど。そうでなくても、あんなに膝がゆらゆら揺れていたら、たくさん歩くのは膝を痛めてしまいそうで危険だ。だが、歩かないとますます体の機能が落ちていく。

ゆっくりストレッチをさせてくれる高齢者施設などが近くにあればよいのにと思う。

話を戻すと、私の右の股関節の動きが悪いのは腰が歪んでいるからではないかと思っている。そして、その腰の歪みはどうも首の傾きが原因のようなのだ。髪がじゃまで、字を書くとき、本を読むとき、絶えず首が傾いている。それが、どうも体のあちこちを歪ませているようなのだ。

朝起床する直前に20分ほど首の下にバスタオルを丸めたものを当てて、首を反らすと右の腰が伸びて痛気持ちいい。普段から右の腰がいかに伸びていないかということだ。

身体というのは、あちこちがすべてつながっている。魚の目一つ直すのにも、皮膚科に行って薬を貼って削ればよいというわけではない。なぜ、魚の目がそこにできるのかを考えて、体の使い方を見直す必要がある。

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