2019年インフルエンザA型罹患:消臭マスクに感激

水曜日に喉がイガイガするなと思っていたら、木曜の昼には寒気がして、夜には39度の高熱が出た。

夜中じゅう変な夢が頭の中を駆け巡っていた。直前に観た《痞子英雄》の映画予告編の影響だろうか。派手な爆破シーンや大蛇のような列車が脱線してとぐろを巻く図が何度も繰り返された。

金曜には40.2度に達し、我が目と体温計を疑った。いや、所詮30秒か1分ではかる推測体温だし、と思い直す。

さすがにこのまま40度が続くと体力が持たないと思い、医者に行った。検査の結果が出るまで5分ほど待てと言われるが、2、3分で呼び入れられ、インフルエンザA型と告げられる。

イナビルを処方されたが、そのほかにも葛根湯をはじめ、喉のだ、鼻のだ、熱さましだと驚くような量の薬を渡され、医者と薬局はこうやってつるんで儲けているのかと今さらながら驚く。イナビル以外には手をつけるつもりもないのだが、薬代が2000円強と診察費より高くついていることに腹を立てつつ、要らないと言う気力もなく帰宅する。こうやって、病人は薬漬けにされていくのかと恐ろしくなった。

幸い熱は土曜日の晩には37度にまで下がり、日曜日は一日起きて軽い家事などもできた。まさにイナビルさまさまである。イナビルは欲しいが他の薬は要らないという選択肢を与えてほしいと思う。

マスクもせずに医者に行ったので、医院でマスクを20円で購入する。しかし、このマスクが意外にも大きな発見をもたらす。

以前マスクをつけると普段意識することのない、自分の口臭を感じ、何時間もつけておくことができなかった。なぜか私のマスクの中はいつも野菜炒めかチャーハンの匂いがするのだ。そんなものを食べていない日でも同じ匂いだった。

ところが、今回医院で買ったマスクは何時間つけていても悪臭がちっともしないのである。これなら何時間でも着けていられる。というかすでに今日で三日目になるが、まだ快適である。そろそろ変えようと思うが、うちのマスクにしたとたん口臭マスクに戻ったら悲しいと、まだ捨てられずにいる。

最近のマスクはどんどん進歩しているんだと知ることができただけでも、今回のインフルエンザは無駄な経験ではなかったと思う。正月に太った体重もちょうどいいくらいに戻ったし。インフルに打ち勝てるよう、太っておいたんだ。私の体ってすごい、と思っておくことにする。

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