今年の学習発表会は劇だった。娘(小5)はおばあさんの役だった。最初のセリフは「ゆりちゃんがどうしたのかい?」というもの。2週間前くらいにそのセリフを聞いたとき、「どうしたのだい?」と言わないとおかしいと指摘したにもかかわらず、娘は今日の本番、大勢の観衆の前で大声で「どうしたのかい?」と言った。 “「どうかしたのかい?」「どうしたのだい?」@学習発表会” の続きを読む
睡眠時間を削らずに効率を上げたいが、そうは問屋が卸さない話
台湾旅行に行ったせいではないと思うのだが、今週は添削などの仕事が後手後手になってしまって余裕がなく、睡眠時間をずいぶん削ってしまった。いつもは7時間は眠るようにしているのだが、今週は5,6時間しか眠れない日が続いた。 “睡眠時間を削らずに効率を上げたいが、そうは問屋が卸さない話” の続きを読む
台湾郷土愛で見直される《台客》スタイルとカラフルなゴム草履
台湾の中国語でしか言わないかもしれないが、《他很台》(彼はとても台湾らしい)とか《台客》という言い方を一時よく聞いた。確か《康熙来了》でアシスタントの陳漢典がチンピラ風の姿で現れた際、司会者の蔡康永・徐熙娣の二人に言われていて、調べた記憶がある。 “台湾郷土愛で見直される《台客》スタイルとカラフルなゴム草履” の続きを読む
「奮発」と「キヨブタ」
初めての結婚記念日に「奮発して」高級レストランを予約していたのに、突然残業しなくてはならない事態が勃発する。さて、あなたは残業する?
というような問題が『上級レベル ロールプレイで学ぶビジネス日本語』に載っていた。
「奮発する」という漢字だけ見ていると、金銭との関わりが感じられない。中国語母語の学習者たちはどう理解するのだろうと思っていたら、やはり「①気力を奮い起こすこと、発奮」(『デジタル大辞泉』)という意味で捉えていた。 “「奮発」と「キヨブタ」” の続きを読む
「言語的弱者」であることを痛感:台北での失敗談
日本にいると自分はけっこう中国語ができる気でいたが、実際に台北に行ってみると、ネイティブの話すスピードについて行けず、自分が「言語的弱者」であることを強く痛感した。情報を理解するスピードが遅い。当然日本語の場合のように素早くは反応できない。気づいたときにはもう遅いことがよくある。 “「言語的弱者」であることを痛感:台北での失敗談” の続きを読む
マシュー・ボーン『シンデレラ』in cinema
小5の娘を連れて映画館にマシュー・ボーンの『シンデレラ』を見に行った。白髪の80歳ぐらいの老夫婦が私たちの席の一つに座っていた。券を見せて移っていただくのも気の毒なくらいのお年だったが、日曜日でけっこう埋まっていたので、やむをえなかった。
席に座ってから、あたりをきょろきょろと見まわした娘が私の耳元でささやいた。
娘「これってほんとに『シンデレラ』なん?」
母「なんで? 子どもが一人もいーひんから?」
うなずく娘。確かに日曜日だとういうのに、子どもは誰も来ていなかった。 “マシュー・ボーン『シンデレラ』in cinema” の続きを読む
《小三》と《小王》:《誰先愛上他的》
中国語で《愛人》は妻や夫を指し、日本語の「愛人」にあたる人のことは《第三者》と言う。90年代に中国語を習ったときはそれがちょっとした驚きだった。それが、気が付くと《第三者》は《小三》と呼ばれるようになっていた。
映画《誰先愛上他的》を見るまでは、この《小三》が女性の《第三者》専用だとは知らなかった。男性の《第三者》は「三」に一本「棒」を加えて、《小王》と言うのだそうだ。 “《小三》と《小王》:《誰先愛上他的》” の続きを読む
穏やかな台北捷運の朝ラッシュに貸切状態の映画館
11月2日封切りの《誰先愛上他的》を台北の美麗華大直影城 Miramar cinemaまで見に行った。それだけを目的に来た1泊2日台北旅行なので、朝一番に乗り込んだ。数ある映画館の中でなぜここを選んだかというと、ここの観覧車が何度も台湾ドラマに映るので、一度見に行こうと思ったからである。 “穏やかな台北捷運の朝ラッシュに貸切状態の映画館” の続きを読む
期待以上! 徐誉庭の映画初監督作品《誰先愛上他的》
予想以上によかった《誰先愛上他的》。なるほど台北電影節で賞を獲るはずだ。邱澤も謝盈萱も非常によかったが、脚本(吕莳媛・徐誉庭)がやはり格別だった。YahooTV《佼心食堂》で司会の黃子佼が言っていたが、台詞の一言一言が金言というのはそのとおりだと思った。予告に集めてある台詞たち、あとで見るとどれも泣ける。 “期待以上! 徐誉庭の映画初監督作品《誰先愛上他的》” の続きを読む