子どもの料理:うまく行くとうれしいが、そうとばかりは…

昨日17:20ごろ帰宅すると娘(小5)が台所でせっせとクッキーを作っていた。生地を延ばして型で抜いているところだった。台所のあちこちに所狭しと材料や器具が置かれ、クッキー生地のかけらや小麦粉が散っていた。本来作業台となるところにはお菓子作りのレシピ本が大きく開かれており、娘が型抜きをしていたのはなんと床の上だった。

悲鳴を上げるのを必死でこらえ、なぜ今日クッキーを焼くことにしたのかと尋ねてみた。すると、1か月ほど前に柿を箱で送ってもらったお礼に祖父母へクッキーを贈りたかったのだという。その日は息子(中1)が電車で1時間半かけて祖父母の家へ泊まりに行くことになっており、持って行ってもらおうと思ったのだった。

こういうことを思いついて、実行する娘の行動力は正直すごいと思う。なかなかうまく焼けていたので、焼きたてのクッキーを息子に託すことができた。

私は子どもの頃、お菓子作りなどというものに目覚めたことがなかった。でも、なぜか娘はときどき思い立ったようにヨーグルトシャーベットを作ってみたり、ぜんざいを作ってみたりする。不思議なものである。母がそういうことをしないから、自分でするしかないのかもしれない。

しかし、大人のいないときに、ガスレンジの火を使うのは危ないので、電子レンジやオーブントースターを駆使することになる。ただ、電子レンジやオーブントースターが安全かというとそうでもない。

数か月前、娘が玉子を器に割り入れて電子レンジで加熱した。だが、食べようと黄身にフォークで触れた瞬間、爆発した。かなりの勢いで飛び散ったようで、台所中に玉子の黄身のかけらがついていた。娘も熱い破片が一つ腕についてやけどをした。

前は同じことをしてうまく行ったのに、なぜ今回だけこんなことに…。娘はしきりに首をかしげた。おそらく以前は黄身がすでに破れていたため大丈夫だったのだろう。今回は黄身が膜で覆われていたうえ、加熱時間も長かったのだろう。でも、よく眼に入ったりしなかったことだと不幸中の幸いに胸をなでおろした。

一度は息子(当時小6くらい)が新聞紙でくるんだサツマイモを焼きいもにしようと電子レンジの500W(あたため)で15分加熱してしまった。普段私は250W(解凍)で15分ぐらい大きなサツマイモを加熱することがある。しかし、息子のサツマイモは小さくて細い芋で、私が帰宅したときには電子レンジからもくもくと白い煙が出ていて、煙探知機がピーピーと鳴り響いていた。

電子レンジも決して安全な機械ではないのである。子どもが自分で料理してみようと思うのはとてもいいことだと思うが、やはり大人のいるところでしてほしい。自立心を養うためにはときには親のいないところでこういう冒険をする必要があるのだろうが、危険と隣り合わせであることを言い聞かせておかなくてはと思った。

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