英語の聴解力を伸ばすための『Gossip Girl』視聴

やっと最終回まで見終わった。長い長い時間をかけてじっくり見た『Gossip Girl』。人間の嫉妬や妬み、脅迫に嫌がらせ、嘘に詐欺…途中で何度も人間不信に陥りそうになるドラマではあるが、ファッショナブルで美しく着飾った野心家の女性たちがたくさん登場するという点で私には刺激的だった。

なぜ、このドラマを見ることになったかというと、ちょっとしたやりとりが夫との間であった。当時(おそらく2010年頃)英語の勉強のために私は『Friends』のDVDをSeason 2まで買って見ていた。

『friends』を最後までそろえたいと私が言うと、そんな20年も前のドラマを今さらお金を出して買うなんてもったいないと夫は言った。そして「おしゃれなお姉さんがいっぱい出てくる『Gossip Girl』にしようよ」と言ったのである。

だが、『Gossip Girl』は私には毒が強すぎた。親友の恋人を寝取ったり、父親が横領で捕まったり…。英語教材としてもチャックの話し方は声が低すぎて聞き取りづらく、ダンが話し始めると早すぎて字幕を追えなかった。

何度も何度もseason 1を見直したおかげで、変なことにも気づいた。

1 第1話ではチャックとネイトがリムジンではなく、バスで通学していて、ダンと同じバスに乗っていた。あとの方の話ではチャックがバスでなんか通学するわけがないとなっているのに。

2 セリーナの両親の出身大学について、season 1 では「ブラウンとハーバード」と言っている場面がある。あとのseason で出てきたセリーナの父親は海外への医療活動で表彰されるが、「コロンビア大出身」となっていた。

中国語にしても、英語にしても、聴解力を伸ばすには、まず語彙を増やし、何度も聞くことだ。そのときどきでの自分の聴解力が冷静に実感できるようになると、ドラマ視聴にハマる。自分の耳で原語が理解できるようになったと思えることが何よりも学習意欲をかきたてる。

私の英語の聴解力はまだまだ発展途上だが、中国語で実感できた伸びに近いものが少し実感できつつある今日この頃である。

『Gossip Girl』も当初、英語字幕、英語音声で一生懸命見ていたのだが、結局話の内容がぼんやりとしかわからず、ドラマがおもしろいと思えなくなっていた。特に『Gossip Girl』にはいろいろと悪だくみがあり、日本語で聞いたとしてもよくよく頭を使わないと理解できないものがある。

ドラマがつまらなくなってしまっては何の意味もない。それなら、いっそ日本語字幕できちんと意味を理解しながら、英語を少しでも聞き取っていけばよいと開き直った。

TOEICの勉強にアップアップだった2年前と比べると、今はずいぶんリラックスして英語が聞けるようになった。覚えたての語彙は聞いてもなかなか意味が思い浮かばないが、1年ほどたって頭の中の下の方に新しく覚えたことばの意味が沈んでくると、聞いた時の反応が変わってくるように思う。

こういう実感を日本で学ぶ留学生たちも持っているといいなと感じながら、私もドラマ学習を進めている。さあ、次は英語字幕に挑戦だ。

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