うすだいだい(薄橙)pale orange と praline:「肌色」の言い換え

wiltomoという人が書いている『イギリス毒舌日記』というブログをよく読んでいる。カーライルに住んで、子育てをしている大阪人の40代女性らしい。

大阪弁でいろいろとイギリスの職場事情や子育て環境について書かれていて、非常に興味深い。

彼女の記事によると、「ヌードカラー」という色名が商品に書いてあっても、「プラリネ」と言い換えるように職場でお達しがあったらしい。

要するに「はだいろ」というクレヨンの色の名が差別的だから、「うすだいだい」や「ペールオレンジ」に変わったのと同じだ。

それにしても、商品に「ヌードカラー」と書かれているのに、「プラリネ」と呼ぶなんて混乱を招くお達しだ。しかも、英語では、pralineと/r/と/l/が入っていて、日本人泣かせな単語らしいのだ。

クレヨンの色名に「うすだいだい」と書かれていたのを初めて見たときは衝撃だった。そして、何度見てもすぐ「うすだいだい」という色の名を忘れ「うすちゃいろ」と言ってしまう。娘に何度か直されたような記憶が…。

英語では pale orange というのかと思っていたが、これは日本独自の訳語なのだろうか。

しかし、「プラリネ」というのもどうかと思う。お菓子の名前としか思えない。色の名だとわかるように「プラリネカラー」にすべきではないのか。「オレンジ」ほど色であることが浸透しているわけではない。「レモン色」ですら「色」がつくではないか。

この「ヌード」が英語で「はだいろ」を表していることをこの記事で初めて知った。

そういえば、グンゼのパンストの色に「ヌードベージュ」というのがある。「ナチュラルベージュ」とどちらが濃いのかいつも名前だけ見てもわからず、困る。どうも並べてみると「ヌードベージュ」の方が色が濃い。

これがゆくゆくは「プラリネベージュ」になるのかもしれない。ますますどういう色なのかわかりにくくなりそうだ。

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