今日は息子(中1)の中学校へ初めての個人面談に行った。面談の最後に担任の先生が息子が日直をしたときの日誌を見せてくださった。
日誌には息子の文字で、
「中間試験は平均90点というまじまじの結果でした。」
目を疑う私。何ゆえ「まじまじ」なのだろう。
まさか、「マジ? マジ?」と驚いているのだろうか。
「中間試験は平均90点というまずまずの結果でした。」
の書き間違いにちがいない。
そして、うちに帰って息子の顔を見るなり、紙に
まじまじ
まずまず
と書いて、短文を作るように言ってみた。
すると、やはり「まずまず」の代わりに「まじまじ」を使っていた。
書き間違いではなかったのだ。
挙句の果てに「どっちでもいいやん」と言い出す。
娘(小5)が帰宅した際にも同じことを訊いてみた。
結果は息子の場合と同じ。
娘からは、吐くジェスチャーをしながら
「まずー、まずー(不味い、不味い)」
という新しい解釈も飛び出す始末。
『デジタル大辞泉』には、
まず-まず【先ず先ず】
完全ではないが、一応許容できるさま。まあまあ。
「――何とかやり終えた」「――の出来だ」
まじ-まじ
目を離さないで一心に見つめるさま。じっと。
「わが子の寝顔を――と見つめる」
私こそ、わが子たちの顔をまじまじと見つめるしかない。
しかし、謎なのはそんな怪しげな副詞をよく先生やクラスメートの見る日誌に使うなぁということである。間違えて覚えているとは夢にも思っていなかったということだろう。
こういう間違いを犯すということは、息子はこの語を文字言語からではなく、音声言語で覚えた可能性が高い。どちらも最後が狹母音で似た発音に聞こえたのかもしれない。/z/と/j/だと子音の調音点も少し違うが。
ともあれ、子どもはこんなに大きくなっても、意外と副詞が使えないのだと初めて知る今日この頃であった。