中国ドラマ《老男孩》第29回まで「纠结」と「黄了」

おもしろくなってきた~!《老男孩》

今日の一番の名場面は叶子(林小欧の親友の弁護士)が史非(呉争の親友)に告白するところ! チョ~かっこよかった! 弁護士事務所に呼びつけて、機関銃射撃。「あなたも会社を経営しているのだから、無料で法律顧問がつくと思えば損はないはず。返事はよく考えてからでいい。じゃ、仕事があるのでこれで失礼」だって。

個人的には史非、けっこう好みだったので、叶子とうまくいけばいいなあとは思っていたのだが、まさかこんな告白になるとは…。わーい! このあとが楽しみ!

呉争の実の父親捜しの下りはちょっと省略しすぎというか、安直すぎる気がした。もう少し時間をかけるべきでは? あの安食堂の店主がそうなんだろうとは思っていたので、やっぱりという感じ。だって、記者会見になんでこのおじいさん(李建義)が出ているのかとずっと訝しんでいたもので。

今日は久しぶりに新しい言い方を二つ覚えた。

纠结 jiūjié

4人で観劇の後、帰宅途中の車の中で叶子と話すときに言った「我很纠结。」最近若い人達の間でよく使われる言い方らしい。「私はとても動揺した」というような意味らしい。もともと「もつれあう、からまりあう」という意味なのを「気持ちが混乱している状態」を指すようになったとのこと。この場面で何度か出てきて、「?」となり、なにやら特別な意味があるようだと思って調べてみた。小学館中日辞典第2版(2003)にはこの意味は載っていなかった。

黄了 huángle

史非が呉争と共通の友人であるコーヒーショップの店主に「林小欧とはどうなった?」と尋ねられ、「黄了」と答えていた。「黄色になる?ってどういうこと?」と思い、調べてみると北方方言で「だめになった」という意味らしい。「おじゃんになった、ふいになった」といった日本語も中日辞典に出ていた。とっさに私の頭に浮かんだ訳語は「ぽしゃった」だった。よくこんなにいろんな言い方があるものだと感心すると同時に、はやりすたれが激しい言い方なのだと理解する。

ちなみに「ぽしゃった」はフランス語chapeauシャッポ(帽子)を逆さ読みにした語らしい。「黄了」にもきっと何かいわれがあるにちがいない。

語学は奥が深い。字幕さえあればたいていのことはわかるようになったが、それでも新しいドラマを見ると知らない表現にぶつかるものだ。夜中に観ていると、面倒がって調べずに流してしまうが、昼間に観ると調べようという気にもなるのだから、時間の無駄遣いとばかりは言えない…ということにしておこう。

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