ケンカの場面で「怎么着」の連発 《老男孩》第3話

大陸ドラマ《老男孩》第3話を見た。「怎么着zěnmezhe」の嵐に驚いた。喧嘩のシーン。

2010年頃にこういう言い方をすると中国人留学生に聞き、どういう意味か詳しく聞いた記憶がある。ただ、私はその後ついぞ習得することなく、台湾ドラマにどっぷりハマってしまった。台湾ドラマでは聞いたことがない。私が知らないだけで台湾でも言うのかもしれないが。

『白水社 中国語辞典』によると、5番目に以下のような使い方が載っている。

怎么着zěnmezhe

5 (文頭に用いてその後に小休止を伴い,驚き・不満の気持ちを強く示す場合)なんだと,なにー,なんだって.
用例
怎么着,你还不走?=なんだ,まだ出かけないのか?
怎么着,他又改变了主意了?=なんだって,彼はまた考えを変えたんだって?
怎么着,不相信我吗?=なにー,私を信用しないのか?
怎么着,说吧!=どうした,言えよ!

だから、喧嘩の場面で使うんだ!

2010年頃に買った電子辞書には「怎么着」のこんな用法は載っていない。(「着」のない「怎么」だけの項には9番目に似た用法がある)

でも、これだけ例文を見ても、まだ全く使える気がしない。

ところで、《老男孩》第3話。

若くてきれいで高給取りの母親が亡くなったとたん、16歳の少年に「実は実の父親じゃないんだ」と言ってよそへ行ってしまう養父に驚いた。16年実父のように暮らしてきたのに。

ドラマの中でこの養父のことを「韓流ドラマみたいじゃない?」というセリフがあり、「韓流ドラマにはそういう設定がありうるんだ」と二度びっくり。

少年は授業料のものすごく高そうなインターナショナルスクールに通っている。実父と生活するには生活レベルを下げなきゃいけない。でも、実父だってパイロット。おしゃれ~な上海の街が映って、庶民のあこがれを体現したドラマなのだと実感する。

少年、萧晗役は少し幼さの残るかわいい少年だ。正にあちこちたらい回しにされていて、なかなかひどい目にあってると思う。ただ、文句しか言わないお坊ちゃんだったみたいだから、母のありがたみがわかったか、と思わないでもない。

おなかがすいたと言ってピザの宅配とったり、学校へ毎日来ていく白シャツをいちいちドライクリーニングに出すとか、ため息が出る。

それにしても、上海の人たちが話すのに、いつのまにあんなに舌を巻くようになったのだろうか(T_T)

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