中国語の《告诉》は日本の漢字だと「告訴」となり、まるで裁判を起こすかのような構えになるが、中国語ではただ「告げる、言う」というだけの意味である。 “《我告诉你》の 诉sù の母音” の続きを読む
《给我出去!》と「教えてあげない」
中国語で《给我》をつけるとどうも怒っていることを示すらしいと気づいたのは、 “《给我出去!》と「教えてあげない」” の続きを読む
子どもの発話:「プジェレント」と「あらげ」
3歳ぐらいまでの子どもの発話にはいろいろと興味深いものがある。
1~2歳くらいの頃は、初めの音だけ、最後の音だけで済ませることが多い。
息子は「カンガルー」を見ても「みかん」を見ても「カン」と言ってた。 “子どもの発話:「プジェレント」と「あらげ」” の続きを読む
日本語のミニマル・ペア:チャックとジャック
ここしばらく毎年春休みには英語学習をしていたのだが、今年は休むことにした。だが、少しは英語を耳に入れておいたほうがよいかと思い、アメリカのテレビドラマ『ゴシップガールGossip Girl』をDVDで見返している。 “日本語のミニマル・ペア:チャックとジャック” の続きを読む
子どもの類推力:「パパチチ」と「おっか」
子どもの言語習得能力の高さには驚かされる。時に起こす、過剰一般化over-generalizationには非常に興味深いものがある。
シンデレラに出てくるいじわるな後妻を「ままはは(継母)」と呼ぶが、 “子どもの類推力:「パパチチ」と「おっか」” の続きを読む
「叶」と「葉」
日本で「叶」という漢字は、「かのう」という姓でも使うし、「夢を叶(カナ)える」と動詞に使いもするが、中国の《叶 yè》は「葉」の簡体字である。
いつも悩ましいのは、 “「叶」と「葉」” の続きを読む
「【場所】に」と「【場所】へ」
新米日本語教師がはじめて初級を教えたときの苦労話第2弾である。
『新日本語の基礎Ⅰ』1990年刊 スリーエーネットワーク
第5課 例文1 あした どこへ 行きますか。
…京都へ 行きます。
ここに出てくる助詞「~へ」をすぐに「~に」と “「【場所】に」と「【場所】へ」” の続きを読む
私が今からこのお寺を案内してあげます
1990年代に中国の現地ガイドが言うのを聞いたと記憶している。ガイドはそれを仕事にして、お金をもらっているにもかかわらず、「~てあげます」とはどういうこと? “私が今からこのお寺を案内してあげます” の続きを読む
「おととい」と「おとつい」
私が日本語を教え始めたばかりの頃、最大の問題は語彙の制限だった。入門期の学習者にあれもこれも覚えなさいというのは酷である。厳選した必須項目のみを覚えてもらうべきであろう。 “「おととい」と「おとつい」” の続きを読む
カバンとバッグ 総称はどちら?
2011年3月4日東京を訪問したときのことである。
東京の友人たちと子連れで会い、喫茶店でお茶を飲んでいた。東京の友人Aの息子(当時3歳)が子ども用のとても小さい黄色や緑のカラフルなナイロン製ボストンバッグを落としたのを見て、関東育ちの友人B(女性)が「あ、バッグ落ちたよ」 “カバンとバッグ 総称はどちら?” の続きを読む